スマホカメラであっても一眼レフやミラーレス機であってもカメラの基本は変わりません。大きく分けると2つの基本を覚えて欲しいです。その2つとは『露出』と『WB』。今回はその写真の基本『WB(ホワイトバランス)』についてです。
カメラの『WB(ホワイトバランス)』とは『=写真の色』のことです。
前回お伝えしました『露出』と共に写真にとってとても大切なもうひとつの要素である『WB(ホワイトバランス ※以下WB)』は写真の色味を司る重要な部分です。この『WB』をうまく扱えるようになると格段に写真が素敵になりますのでぜひ今回も覚えてスキルアップしていきましょう!
『WB』は名前のとおり「白色を白色としてバランスを取る」機能になります。
写真はさまざまなシーンで撮影されるので、いつも同じような光ということはありません。太陽光でも時間や天気によっては違いますし、室内でも蛍光灯やオレンジ色の光など様々です。そのようなシーンでも白色が白色として出るように調整(バランス)を取るようにカメラはプログラムされています。この機能を『AWB(オートホワイトバランス)』と呼びます。
『WB』はオート以外も選択できます。
スマホでも一眼やミラーレスでもほとんどのカメラには『WB』は付いています。そして数種類のモードが搭載されています。
- オート
- 太陽光
- 日陰
- 曇り
- 電球
- 蛍光灯
- 手動
などが一般的だと思います。
私がiPhoneで撮影するときによく使う『Adobe Lightroom』というアプリのカメラには
- AWB(オート)
- 電球
- 蛍光灯
- 太陽
- 曇り
- スポイト(マニュアル)
の6種類が入っています。
『WB』は正しくも出せるしアートにも使える。
『WB』基本的な使い方は見た目に近い正しい色を出すために使うのが一般的なので、光源によって臨機応変にモードを変更して、一番良い色を見つけてみるように撮影すると良いでしょう。
でも意図的に昼間外で電球モードを使ってみたり、屋内で太陽モードを使うなどをして色をあえて変えてみるのも写真の楽しみの一つです。カタログ的な正しい色を出さなければいけないなどの理由がなければ、好きなように表現することも重要です。
『WB』はiPhoneには無いのです!
とはいえここまでお話ししておいてなんですが、実は私がもっとも使っているカメラiPhoneにはそもそも『WB』という言葉はないのです笑。
ですが、iPhoneの標準カメラアプリには撮影時には無くとも、iPhoneの写真アプリを使って編集時に「編集」→「暖かみ」と「色合い」という2箇所にてしっかりと調整はできます。ただし、前途で述べたような一般的な「太陽光」のような名前ではないので注意が必要です。
iPhoneの『WB』で個人的によく使うのは Lightroomのマニュアルモード。
私個人はよく物撮りをしますので、やはり基本は被写体の色を忠実に出すことになります。その際に大活躍してくれるのがiPhoneの標準写真アプリではなくAdobe Lightroomのマニュアルモードです。
ちなみにマニュアルモードもだいたいどのカメラにも入っていますが、先ほど記載したとおりiPhoneの標準カメラには内蔵されていません。でもiPhoneでもアプリの追加で問題なくできます。
正しい色を出したい時は『WB』マニュアルモード一択。
どんなカメラでも、どんな光源下でも、正しい色を出さないといけない場合はマニュアルモード一択しかありません。オートモードでもある程度良い感じにはなりますが、やはり良い感じ止まりです。なのでしっかりと色を出せるように練習することも重要です。
あると便利なグレーカード。
『WB』をマニュアルで設定するには何かの基準値をカメラに覚えさせないといけません。その際に使われるのがグレーカードと呼ばれるグレーの厚紙です。カメラと被写体の間にカードをセットしホワイトバランスのマニュアル設定をすれば簡単に見た目に限りなく近い色合いになります。
グレーカードがなくても、白い紙などでも応用が効きますので、慣れるとちょっとした白い物で色合いを出せるようになるでしょう。(ただしちゃんとした白い紙が良い。クリームっぽいのとかはうまくいきません。)
『WB』も慣れれば問題なく使いこなせます。
前回の『露出』と今回の『WB』。どちらも知っているかいないか、使いこなせるか使いこなせないかで、写真の出来上がりは天と地の差になります。カメラを使うのは少し面倒ですが、出来栄えの写真の仕上がりを一段も二段もあげるならば必ず覚えるべき基本の2点になります。
また、正しい色や明るさに囚われる必要がないアーティスティックな作品に仕上げるならば基本を無視して応用をしていきましょう。自分好みの色を見つけられるともっと写真は楽しくなります。みなさんもぜひ試して感覚を掴んでください。